ラジオゾンデとは?空に舞い上がる、儚い気象のメッセンジャー

響きがカッコいい単語 ラジオゾンデとは?科学
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響きがかっこいい単語、今回のテーマはラジオゾンデ

聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は私たちが毎日チェックする天気予報の裏側で活躍してくれている装置の名前なんです。

「ラジオゾンデ」のことば診断

当サイトでは、響きがかっこよく、知的好奇心をくすぐる珠玉の単語を厳選して、中学生から大人までわかりやすく紹介しています。

今回のテーマ「ラジオゾンデ」について、「身近さ」「レア度」「難解度」をそれぞれ診断してみました!

身近さ:3.0(どれくらい身近な世界の話か)

3.0

気象観測に使われている装置の一種なので、私たちの生活にも間接的に関わっています。

とはいえ一般的にはあまり意識されることがなく、聞いたことがない人も多いかもしれません。

レア度:4.5(日常生活での遭遇頻度)

4.5

ごくまれにニュースや科学番組で紹介されることはありますが、日常の会話に出てくることはまずありません。

難解度:2.0(言葉の意味理解の難易度)

2.0

装置の概要自体はそう難しいものではありません。

ラジオゾンデって何?

ラジオゾンデとは、以下の写真のような装置で、高度別の気象データを観測するための小型の気象測器のことです。気球に吊るして上空に飛ばして測定結果を無線通信で受け取ります。

画像:Famartin, “Radiosonde ready for release”, CC BY-SA 3.0 Wikimedia Commonsより

英語表記は「Radiosonde」。「Radio(無線)」と「Sonde(探査機)」を組み合わせた言葉で、文字通り「無線で情報を送る探査機」という意味になります。

手のひらに載せられる程度の大きさで、重さも200~500グラム程度と小型で軽量です。

この装置に風船のような気球を取り付けて、地上から高度30キロメートル以上の成層圏まで上昇しながら、温度、湿度、気圧、風向、風速などを測定し、無線で地上に送信し続けます。

ラジオゾンデは使い捨て

ラジオゾンデの運用方法は、なかなかダイナミックで、多くの場合は使い捨てです。

日本では気象台をはじめとした研究機関18箇所から毎日決まった時刻(通常は8時30分と20時30分の1日2回)に、気球にラジオゾンデを吊るして空に放ちます。

気球は上昇するにつれて周囲の気圧が下がるため徐々に膨らんでいき、90分程で高度30キロメートル付近で破裂。ラジオゾンデはパラシュートで地上に落下します。

驚きですが、このラジオゾンデは基本的に使い捨てなんです。1個あたり数万円する機器を、毎日複数の地点から2個ずつ空に放っているわけです。

全世界で見ると、1日に約3000個のラジオゾンデが放たれているとも言われています。

落下したラジオゾンデは回収される場合もありますが、海に落ちたり山奥に落ちたりして行方不明になることも多く、実際の回収率はそれほど高くありません。

人工衛星じゃだめなの?

近年は気象衛星による観測技術が飛躍的に発達し、宇宙から地球全体の気象状況を観測できるようになりました。

しかし、人工衛星による観測には限界もあります。雲に覆われた地域の詳細な温度や湿度は測定しづらく、また大気の層構造を詳しく知るには、やはり直接測定するラジオゾンデの方が正確なデータを得られるんです。

そのため現在でも、衛星観測とラジオゾンデによる直接観測を組み合わせて、より精度の高い気象予測を実現しています。

まとめ

今回は響きがかっこいい単語としてラジオゾンデについて紹介しました。

多くの人工衛星が地球の周りを回っている現代、天気は宇宙から観測したデータで予想していると思いきや、意外とアナログな装置を活用していることがわかりましたね。

毎日何気なく見ている天気予報の裏で、小さな探査機が空高く舞い上がって貴重なデータを集め、そのまま役割を終えていっていると思うと何だか尊く感じませんか?

これだけ技術が進んだ現代になっても、今なお最前線で活躍し続けるラジオゾンデ。

空を見上げたときには、見えないところで頑張っている小さな探査機のことを思い出してみてください!

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