響きがかっこいい単語、今回のテーマはピストルスター(ピストル星)!
宇宙の彼方で太陽の160万倍もの明るさで輝く、とんでもない超巨星のことなんです。
1990年代初めにハッブル宇宙望遠鏡によって発見されたピストルスター。
銀河系で最も明るい恒星の一つで、太陽が小さく感じるほどの圧倒的スケールを持つ星です。
「ピストルスター」のことば診断
当サイトでは、響きがかっこよく、知的好奇心をくすぐる珠玉の単語を厳選して、中学生から大人までわかりやすく紹介しています。
今回のテーマ「ピストルスター」について、「身近さ」「レア度」「難解度」をそれぞれ診断してみました!
身近さ:2.0(どれくらい身近な世界の話か)
天文学の話題に興味がある人以外にはほとんどなじみのない天体ですが、宇宙のスケールの大きさを紹介した動画で時々紹介される星ではあります。
レア度:4.5(日常生活での遭遇頻度)
恒星の大きさや明るさを紹介する解説記事やSNSの動画には割と頻繁に登場しますが、普段そういった情報に触れる機会がなければ、日常生活で耳にすることはほとんどありません。
難解度:2(言葉の意味理解の難易度)
「非常に明るくて質量の大きい恒星」という説明だけであれば特に難しいことは有りません。
ピストルスターの大きさ、明るさ
前述の通り、ピストルスターはすべてのスケールが桁違いです!
まず、半径は太陽の約300倍とされています。ピストル星が太陽の位置にあったとすると、火星の軌道の近くまで迫るほどの大きさです。
つまり、ピストルスターを太陽の位置に持ってくると、水星、金星、地球はおろか、火星まで飲み込んでしまうほどの大きさということです。
ピストルスターは明るさも想像を絶するレベルです。
太陽の約160万倍の光度持つと言われていて、銀河系内でも最も明るい恒星と言われています。
ピストルスターは地球から見える?
ピストルスターは非常に明るい恒星ですが、残念ながら地球から肉眼で見ることはできません。
太陽より遥かに大きくて明るいのになぜ見えないのでしょうか?
その理由は、ピストルスターが太陽系から2万5000光年程度というとんでもなく離れた場所にあり、さらに周囲に厚いガスや塵の雲が広がっているからです。
このガスや塵が星からの光を遮り、地球まで届くのを妨げてしまいます。
そのため、私たちが普段見ることができる可視光線では捉えられず、赤外線や電波などの特別な観測装置を使って初めて観測できるのです。
つまり、どんなに明るくても、星と地球の間に障害物があると見えなくなってしまうのです。
改めて宇宙のスケールの大きさを感じますね!
ピストルスターの名前の由来
ピストルスターという名前の由来は、ピストルスター自身の周りにある星雲の形にあります。

この写真ではあまりピストルの形には見えませんが、発見当時の解像度の低い画像ではピストルの形に似ているように見えたことからピストル星雲と命名されました。
ピストルスターの今後
ピストルスターの明るさは太陽の160万倍あるとお話しましたが、その分燃料としてものすごいスピードでエネルギーを放出し続けているということになります。
そのため、ピストルスターの寿命はとても短く、わずか数百万年ほどしか持たないと言われています。
太陽の寿命(約100億年)に比べるとほんの一瞬のような短さで、ある意味我々はピストルスターの一瞬の輝きを目撃しているのかもしれません(肉眼で見ることは出来ませんが・・・)。
ピストルスターは最終的には「超新星爆発」を起こすと考えられています。
これは星の寿命の終わりに起こる大爆発で、星の内部が崩壊し、周囲に莫大なエネルギーと物質をまき散らします。
恒星は爆発後、ピストルスターのように質量がとても大きい星の場合はその終点はブラックホールになると予想されます。
つまり、ピストルスターの未来は、超新星として銀河に輝き、その後ブラックホールとして静かに存在し続けるという、まさに宇宙スケールの壮大な一生なのです。
まとめ
今回は響きがかっこいい単語としてピストルスターについて紹介しました。
太陽の160万倍の明るさ、300倍の大きさという、想像を絶するスケールの星です。
これだけのスケールを持ちながらも地球からは肉眼では見れない。改めて宇宙のスケールが思い知らされますね。



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