今回紹介する響きがかっこいい単語はクロノスタシス!
時計を見た瞬間、秒針が止まっているように感じたことはありませんか?
実際には普通に動いているのに、最初の1秒だけやけに長く感じる、あの不思議な現象。これには「クロノスタシス」という中2心をくすぐるかっこいい名前がついているんです。
「クロノスタシス」のことば診断
当サイトでは、響きがかっこよく、知的好奇心をくすぐる珠玉の単語を厳選して、中学生から大人までわかりやすく紹介しています。
今回のテーマ「クロノスタシス」について、「身近さ」「レア度」「難解度」をそれぞれ診断してみました!
身近さ:4(どれくらい身近な世界の話か)
「時計の秒針が一瞬止まったように見えた」という経験がある人は結構多いはず。現象としては身近でも、その背後にある名前や原理までは知られていないかもしれません。
レア度:4.5(日常生活での遭遇頻度)
心理学や神経科学に興味がある人でなければ、まず耳にすることのない専門用語です。
日常会話で使われることはほとんどなく、「クロノスタシス」と声に出すことはなかなか無いでしょう。
難解度:2.5(言葉の意味理解の難易度)
意味を知るだけなら難しくありませんが、なぜそのように見えるのかという脳の処理メカニズムを理解しようとすると少し複雑です。
脳と時間知覚の関係に触れる、やや奥深いキーワードです。
クロノスタシスって何?
クロノスタシスとは、視線を移した直後に、対象物の動きが一瞬止まって見える錯覚現象のことです。
英語書くと「Chronostasis」で、由来はギリシャ語の「chronos(時間)」と「stasis(静止)」を組み合わせた言葉です。
クロノスタシスの身近な例
一番分かりやすいのが、視線を時計に移した瞬間、秒針が1秒以上の間止まって見えることがあるという現象です。
実際には秒針は正常に動いているのに、見始めた最初の1秒だけやけに長く感じるんです。
この現象は基本的に、秒針が1秒に1回動くステップ秒針の時計でしか感じられないです。
最近よくある秒針がスーと連続で動き続けている時計や、機械式時計の様に1秒間に複数回秒針が動く時計では感にくいので、試す場合はご注意ください!
なぜこの現象が起こるのか
クロノスタシスが起こる理由は、私たちの脳の仕組みにあります。
目を素早く動かすとき(専門用語でいうと「サッカード運動」)、実は脳は一時的に視覚情報をシャットダウンします。そうしないと、目を動かすたびにブレた映像が見えてしまうからです。
ところが、新しい対象に視線を移した後で、脳は「今見ている映像が、実は少し前から見えていた」と錯覚してしまうんです。
つまり、実際には目を動かした後に見始めた映像を、目を動かす前から見ていたように感じてしまうため、最初の瞬間が異常に長く感じられるというわけです。
例えるなら、スマートフォンのカメラやデジタルカメラは、スペックが低いとカメラ自体の向きを変えても、画面に映る映像は少しだけ遅れて動きますよね。(画面にラグがある状態)
これは、カメラやスマートフォンの処理性能が、カメラの動きの速さについていけずに起こっている現象なのですが、クロノスタシスはそれにちょっと近いかもしれません。
まとめ
クロノスタシスは、時計を見た瞬間に感じる「時間が止まったような錯覚」に名前をつけた、脳科学の専門用語でした。
今度時計を見て秒針が止まったように感じたら、「あ、これがクロノスタシスか」と思い出してみてくださいね



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