アンコンシャス・バイアスとは?無意識に潜む危険な思い込みの正体

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今回紹介する響きがかっこいい単語はアンコンシャス・バイアス!

ビジネス研修や多様性に関する話題で最近よく耳にするようになった言葉です。

英語そのままでなんだかかっこいい響きですが、実は私たち全員が持っている、ちょっと厄介な心の仕組みにまつわるお話です。

日本語では「無意識の思い込みや偏見」と言われるのですが、具体的にどういう意味なのでしょうか? そして、なぜ最近になってこんなに注目されるようになったのでしょうか?

「アンコンシャス・バイアス」のことば診断

当サイトでは、響きがかっこよく、知的好奇心をくすぐる珠玉の単語を厳選して、中学生から大人までわかりやすく紹介しています。

今回のテーマ「アンコンシャス・バイアス」について、「身近さ」「レア度」「難解度」をそれぞれ診断してみました!

身近さ:5.0(どれくらい身近な世界の話か)

4.0

誰もが無意識のうちに持っている偏見や思い込みを指す言葉であり、日常の人間関係や判断にも大きく関わっています。

言葉を知らなくても、その現象自体は誰もが経験していると言えるでしょう。

レア度:3.0(日常生活での遭遇頻度)

3.0

近年では企業の研修や多様性に関する議論でよく取り上げられるようになってきました。

とはいえ、まだ一般的な日常会話に自然と出てくるほどには浸透していない印象です。

難解度:3.0(言葉の意味理解の難易度)

3.0

意味はある程度直感的に理解できますが、その背景には心理学や社会学的な理論も関わっています。

自分の中にある無意識の偏見に気づくには、ある程度の自己理解と想像力も必要です。

アンコンシャス・バイアスって何?

アンコンシャス・バイアスとは、私たちが無意識のうちに持ってしまう偏見や思い込みのことです。

英語でそのまま書くと「Unconscious Bias」で直訳すると「無意識の偏見」となります。「Unconscious」は「無意識の」、「Bias」は「偏見・先入観」を意味する英語です。

重要なのは、これが「無意識」だということ。つまり、本人は偏見を持っているつもりがないのに、知らず知らずのうちに特定の判断や行動をしてしまうという現象なんです。

例えば「犬はすぐ吠えてうるさい」というのは大体の人が思っているかもしれませんが、全然吠えない犬もいるし、吠えても声が小さめの子もいるでしょう。それに猫だって大きな声で鳴くこともあります。

この例えでは対象が犬なのであまり問題になりませんが、これが人に対するもので性別や性格、人種についてのものだとどうなるか、と考えると非常に大切な概念であることがわかるはずです。

どんなときに使われる言葉なのか

アンコンシャス・バイアスという言葉が登場するのは、主に企業研修や多様性推進の文脈です。

「職場でのアンコンシャス・バイアスを減らしましょう」なんて人事部から案内が来たり、管理職研修で「採用時のアンコンシャス・バイアスに注意」といった話が出てきたりします。

また、ニュースや記事で「性別によるアンコンシャス・バイアス」「外見に対するアンコンシャス・バイアス」といった形で社会問題として取り上げられることも増えています。

学術的には心理学の研究分野でも頻繁に使われる専門用語です。

こうしたシチュエーションに関係なく、あなたが日常的に受けている偏見による不快感や不利益、逆にあなたが与えてしまっているかもしれない偏見による相手への不当な扱いなど、世の中はアンコンシャス・バイアスにあふれています。

アンコンシャス・バイアスの具体例

実際にどんなバイアスがあるのか、身近な例で見てみましょう。

例えば、面接で同じような経歴の応募者が2人いたとき、無意識に「男性の方が理系に向いている」「女性の方がコミュニケーション能力が高い」と判断してしまうケース。本人は公平に判断しているつもりでも、無意識の思い込みが影響している可能性があります。

他にも、「若い人の方が新しい技術に詳しい」「年配の方の方が経験豊富」といった年齢に関するバイアスや、「背の高い人の方がリーダーシップがある」「清潔感のある服装の人の方が仕事ができる」といった外見に関するバイアスもあります。

また、会社で「部下が育休を終えて職場に復帰した。復帰したばかりだから楽な仕事をさせてあげよう」というのも、一見親切にみえますがアンコンシャス・バイアスになりえます。復帰した部下は「遅れを取り戻して出生するために頑張るぞ!」と思っているかもしれないんです。

これらはすべて、根拠のない思い込みかもしれないのに、無意識のうちに判断材料にしてしまっているんです。

なぜ注目されるようになったのか

アンコンシャス・バイアスが注目される理由は、組織の多様性や公平性がますます重要になってきているからです。

グローバル化が進む中で、性別、年齢、国籍、価値観の異なる人たちが一緒に働く機会が増えました。そんな環境で、無意識の偏見が原因で優秀な人材を見逃したり、チームワークを阻害したりするのは大きな損失です。

また、SNSやメディアを通じて多様性や包括性(インクルージョン)への関心が高まり、「知らず知らずのうちに誰かを不公平に扱っていないか?」という問題意識が広がったことも背景にあります。

対処法はあるの?

完全になくすことは難しいアンコンシャス・バイアスですが、対処法はあります。

まず大切なのは「自分にもバイアスがある」と認識すること。「私は偏見を持っていない」と思い込んでいる人ほど、実は無意識のバイアスに影響されやすいという研究結果もあります。

どれだけ「偏見や差別意識は無い」という自負がある人でも、本当に無意識のバイアスがない人なんてほとんど有り得ません。むしろそう思っている人ほど危険とも言えるかもしれません。

具体的な対策としては、判断や評価をする際に複数の視点を取り入れる、データや事実に基づいて決定する、多様なメンバーでチームを組むといった方法があります。

企業では、採用や人事評価の仕組みを見直したり、研修を通じてバイアスについての理解を深めたりする取り組みが増えています。

自分がアンコンシャス・バイアスに当たる考え方を持ってしまっていたとしても、それ自体が問題なのはないので決して恥じることではありません。

大事なのはそれを自覚して、常に考えてから行動を起こすことなんです。

まとめ

アンコンシャス・バイアスは、私たち全員が持っている無意識の思い込みや偏見のことでした。

完全になくすことは難しいかもしれませんが、その存在を知り、意識することで、より公平で多様性のある環境を作ることができるはずです。

これからの時代、個人としても組織としても、このアンコンシャス・バイアスとうまく付き合っていくことが求められそうですね!

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