響きがかっこいい単語、今回のテーマはホルンフェルス!
火山活動の熱によって岩石が変身を遂げた変成岩の一種で、地質学の世界では非常に重要な存在とされています。
NHKの人気番組、ブラタモリで、タモリさんが何やら難しそうなかっこいい名前の岩石を見つけてテンション上げていたというシーンを覚えている方もいるかも知れません。それがホルンフェルスです。
「ホルンフェルス」のことば診断
当サイトでは、響きがかっこよく、知的好奇心をくすぐる珠玉の単語を厳選して、中学生から大人までわかりやすく紹介しています。
今回のテーマ「ホルンフェルス」について、「身近さ」「レア度」「難解度」をそれぞれ診断してみました!
身近さ:2.0(どれくらい身近な世界の話か)
地質学に興味がある方や、ホルンフェルスが見られる地域に住んでいる人にとっては身近な単語かもしれません。
それ以外の人にとっては前述の通り、ブラタモリでタモリさんがホルンフェルスについて熱く語っていたのを覚えている人くらいしか知らない言葉かもしれません。
レア度:4.0(日常生活での遭遇頻度)
地質学の専門用語であり、ニュースや日常会話で耳にすることはほぼありません。
観光地で「ホルンフェルスの断層」などとして紹介されることはあるかもしれません
難解度:3.5(言葉の意味理解の難易度)
岩石の一種という意味では簡単ですが、特徴をしっかり理解しようとすると、少し地質学の知識が必要になるかもしれません。
ホルンフェルスって何?
ホルンフェルスとは、マグマの熱によって既存の岩石が変化してできた変成岩の一種です。
ホルンフェルスという名前はドイツ語から来ていてhornfelsと書きます。
「ホルン(Horn)」は動物の角、「フェルス(Fels)」は岩を意味しているので、直訳すると角のような岩という意味になります。
手に取るとずっしりと重く、叩けばカンカンと金属のような音が鳴るほど硬く締まっています。
色はホルンフェルスが出来る前の地層にもよるものの、黒っぽい色合いと滑らかな質感で、割ったときには断面が鋭く尖りやすい特徴から角のような岩「ホルンフェルス」と呼ばれているんです。
もともとあった岩石(泥岩や砂岩など)が、地下深くで上昇してきたマグマの熱を受けて、まるで陶器を焼くように変化したものです。温度は大体500~800度くらいの環境で生成されます。
この変化を「接触変成作用」と呼び、マグマと接触した部分の岩石が数十メートルから数キロメートルの範囲で変成されます。
マグマが近すぎてもだめ、遠すぎてもだめ、絶妙な位置関係が重要なんです。
ホルンフェルスが出来るまで
もともとホルンフェルスは、砂や泥、火山灰などが海や川に積もってできた、やわらかい地層でした。
私達がイメージするようなよくある地層です。ホルンフェルスのようなカチカチなものではなく、人間の手でも簡単に削れるような、しっとりとしたものです。
火山活動により、この地層の近くにマグマが迫ってくると、地層に直接マグマが触れているわけではなくてもじわじわとオーブンで焼かれるように温度が高くなり、少しずつ姿を変えていきます。
粒は細かくなり、地層を構成する粒子の隙間が埋まり、岩の内部はみっちりと詰まっていきます。
かつて水をたっぷり含んでいたやわらかな地層も次第に乾いて締まり、硬くなっていきます。
こうして長い年月をかけて、カッチカチになるまで焼きあげられていったもの、それがホルンフェルスなのです。
もし、マグマが直接地層に触れてしまった場合、地層は焼かれるどころかマグマに飲み込まれてしまいほとんど残らなくなってしまいます。
ホルンフェルスになるのは、あくまでマグマに直接は触れないけれど程よく熱が届く範囲に地層がある場合だけなのです。
日本の代表的なホルンフェルス
山口県 萩市 須佐の高山(こうやま)にある須佐ホルンフェルスは日本の地質百選の一つにも選ばれているホルンフェルスが観察できるスポットとしても代表的です。

まとめ
今回は響きがかっこいい単語として「ホルンフェルス」について紹介しました。
ホルンフェルスは、地球が時間をかけてじっくりと作り出した「自然の焼き物」のような岩です。こうした岩一つひとつに、何百万年ものドラマが詰まっています。
ホルンフェルスは限られた場所でしか見られませんが、もし機会があればぜひ現地を訪れて、実際に目で見て観察してみてください。
地質学や岩石は、興味がない人からすると地味に見えるかもしれません。しかし、身近でありながらとても奥が深い世界でもあります。
タモリさんほどの方がハマるほど深い地質学の世界。あなたも少し興味を持ってみると、日頃のお出かけが一段と楽しくなるかもしれませんよ。



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